夕暮れ時、海辺に建っているホテルのベランダで、久美子は全裸のまま椅子に縛られている。
両足を肘掛に乗せられて、M字に開いた両足の股間に、高志は顔を埋めて微妙に震わした舌でクリニングスを繰り返し、バァギナの中に挿入された指はGスポットをバイブのように刺激している。
久美子にとって、全てが官能的で刺激的だった。
頭の中が真っ白になり、外で有ることも忘れて、溢れ出る愛液と悶える声を止めることが出来なかった。
縛られて自由に動かない身体に感じるもどかしささえも、刺激に感じた。
誰かに見られているかもしれない、そんなことさえも考えられなくなっていた。
久美子の股間に顔を埋めて、クリニングスを繰り返していた高志が立ち上がった。
まるで天を指しているように勃起したペニスを、クリトリスに当てた。
挿入してもらえる。
私の身体に興奮をし勃起した高志のペニスを、私の濡れたおまんこの中に挿入してもらえる。
朝から、求めていたこと。。。
ちがう。
ちがう。
あの日、全裸で目覚めビデオチャットで高志のペニスを見ながら、バイブでオナニーをしたあの朝から、ずっと、ずっと、求めていたいたことが実現する。
高志は自分のペニスを握り、ペニスの先端でクリトリスを撫でるように刺激をしていた。
早く。
早く、挿入して欲しい。
高志が、コンドームを手に取った。
久美子は、首を振った。
「コンドームを付けないで。
高志を、そのまま感じたいの。
安全な日だから、生で中に出して欲しいの。
お願い。」擦れる様な声で、早口に久美子が言った。
高志は、頷くとコンドームをテーブルに置き、優しい目で軽いキスをした。
「久美子。
可愛いな。」そう言うと、そっと労わるように髪を撫でた。
それだけで、久美子の中に喜びが湧き上がって来る。
ペニスがバァギナの入り口に当てられた。
ゆっくりと、バァギナの中を堪能するようにペニスが入って来た。
「あああっ。」
ペニスは、奥まで挿入するとバァギナを堪能するように止まった。
高志と結ばれた。
やっと、高志と一つになった。
喜びが快感を伴って、身体中を駆け巡るようだった。
何故か、久美子の瞳から一筋の涙が流れ、頬を伝った。
高志の舌が、涙の筋を掬うように舐めた。
高志の腰の動きは、ゆっくりとしたリズムで膣の奥まで貫いてきた。
「あああああっ。」
ペニスが膣の奥に到達する度に、子宮が刺激される。
自分が女である喜びを、全身に感じる。
子宮から、全身が溶けてしまいそうだった。
このまま、私も高志も溶けてしまい、一つに混ざり合ってしまいたかった。
身体も心も一つに溶けて混ざり合いたかった。
高志のリズムが変わる。
甘く流れる様なバラードから、激しく欲望をぶつけて来る様なロックへと変わった。
激しい高志の欲望を受け止め、久美子の喘ぎ声が奥まで突かれるリズムに合わせて短く細切れになった。
「あっ。
あっ。
あっ。」
快感以外の、全ての感覚が抜け落ちてしまったようだった。
重力が無くなり空中遊泳をしているような、深い海の底を漂っているような、高志以外に私を縛るものが何も無くなってような感覚に陥った。
「いきそう。」高志が低い声で言った。
その声に、オスを感じた。
「いきそう。」高志がもう一度言った。
一緒にいきたい。
「まって。
私も。
私も。
私も、いきそう。」
高志のリズムが早くなる。
「あっ。
あっ。
いく。
いく。
いっちゃう。」
子宮から全身に向けて、まるで稲妻で打たれたような電流が走った。
高志の動きが止まり、ペニスがバァギナの奥深くに挿入された。
「ああああああああっ。」
膣の中で、高志が射精するのを感じた。
熱く生きている命の喜びを、全身に感じた。
久美子の身体は、何度も何度も痙攣を繰り返した。
膣の中に放たれた、高志の精液を零さないように、自然と膣に力が籠もった。
バァギナからペニスが抜かれると、割れ目から白い精液と愛液が交じり合って久美子の股間に流れた。
久美子の全身から力が抜け、椅子の上でぐったりとなった。
つづく
初心者向けSM縛りグッズ
テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト