1つ目の
調教は、嘘を付くこともできた。
どうしよう。
どうしよう。
久美子は、自分自身に迷っている振りをした。
高志さんの、メールに従わないと、私の恥ずかしい写真がネットにばら撒かれてしまうかもしれない。
だから、私は、高志さんのメールに従うだけ。
自分から進んで従うわけではない。
自分自身にそう言い聞かせた。
今日、特に外出の予定は無かった。
買い物に行かなくても、今日の分の食料は有った。
”わかりました。
今日は、外出しません。
全裸でいます。
今晩、楽しみしています。”
メールを送ると、恥ずかしさで全身が熱くなった。
自ら
調教を望んでいるような、そんなメールを送ってしまったような気がした。
心の奥底に眠っている、暗い感情が喜びの声をあげ震えているような気がした。
久美子は、まだ、自分の心の奥に芽生え始めている感情を肯定する勇気が無かった。
自分の感情に目を背け、全てを高志と写真のせいにしようとした。
それでも、身体の火照りが止まらなかった。
今日、一日、誰も来ませんように。
久美子は、それだけを願った。
久美子は、裸のまま洗濯をした。
洗濯機の脱水が終わり、洗濯物を取り出すと、何時もの習性で洗濯物を干そうとベランダに出ようとした。
カーテンを開けようとした時、裸であることに気が付いた。
カーテンで身体を隠し、顔だけ出して外を眺めた。
久美子の部屋は、マンションの8階だった。
ベランダが覗けそうなビルは、通りの向かい側に建っている、マンションの廊下ぐらいだった。
久美子は、向かいのマンションの廊下に誰もいないことを確認すると、小さな声で「よし。」と呟き、一気にサッシを開けた。
身体を低くして、コンクリートで出来たベランダの壁に身を隠すようにしてベランダに出ると、急いで洗濯物を物干しに掛けた。
誰にも見られなかった。
部屋に戻ると、ドキドキと心臓が高鳴っていた。
3度、大きく深呼吸をして、気持ちを落ち着かせた。
たまらないスリルが有った。
カーテンは閉めたままサッシを開け、掃除を始めた。
風がカーテンを揺らしていた。
掃除が終わると、また、カーテンで身体を隠し、顔だけで外を眺めた。
もう一度、ベランダに出てみたい衝動に駆られた。
その衝動を抑え、部屋に戻るとソファに腰掛て録画したTVを見た。
全裸でいることに、開放感のような気持ちよさを覚え始めていた。
TVを見ながらも、部屋の片隅に置いた、黒いペニスの形をしたバイブに意識がいってしまう。
ドラマのストーリーが、頭に入って来なかった。
朝、バイブを使ってしたオナニの快感を身体が求めているようだった。
久美子は、立ち上がるとバイブを手に持ちタンスの中に隠した。
ソファに寝転がると、ビデオの続きを見た。
そして、ウトウトと寝てしまった。
目が覚めると、ビデオは終わっていて、時計は2時を過ぎた時刻を指していた。
つづく
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テーマ : 18禁・官能小説
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