久美子は、立ち上がると全裸のままパソコンから遠ざかった。
モニタの小さなウィンドウに、久美子の全身が映っているのが確認できた。
恥ずかしさで、胸と股間を手で隠した。
「手をどけてごらん。
久美子の魅惑的な身体が見えないよ。」
股間を隠した左手を退けた。
黒い陰がモニタに映った。
心臓が喉から飛び出しそうなくらいに高鳴っていた。
「右手もどけて。」高志の声は、優しさの中に反抗が出来ない響きが有った。
どんな命令にも従わなければならない、魔法をかけられてしまったようだった。
久美子は、乳房を隠した右手を退けた。
緊張なのか、羞恥なのか膝がわなわなと震えた。
恥ずかしさに耐え切れないように、久美子はうつむいた。
「こっちを向いて。」高志が言った。
パソコンのモニタを見た。
高志が、肩肘を付いて久美子を見ていた。
先ほどの笑顔では無かった。
食い入るように、じっと久美子の裸体を眺めていた。
久美子の身体は羞恥で、赤く染まり震えていた。
「後ろを向いて。」
久美子は、言われるままに後ろを向いた。
お尻に視線を感じた。
カメラを通しても、視線を感じるものだと久美子は思った。
「前かがみになって。」
久美子は、両膝に手を突き膝を軽く曲げた。
「もう少しカメラに近づいて。」
転ばないように、気をつけながら後ろに下がった。
「ストップ。
よし!!そのまま。」
高志が無言になった。
高志が、久美子を凝視しているのが分った。
多分、1分ぐらいだったと思う。
久美子には、長い時間お尻を見詰められているような気がした。
「可愛い、お尻の穴が見えるよ。」不意に高志が言った。
「あっ。ああっ。」恥ずかしさで、久美子は思わず喘ぐような声を出してしまった。
「凄い。
おまんこから、溢れ出ている。」
久美子は、太ももまで濡れていた。
見られているだけ、こんなにも感じてしまったのは初めてだった。
羞恥な命令を受け入れる事に、感じてしまう。
これから先、どうなってしまうのか。
怖さと、甘い誘惑に心が揺れた。
「こっちへおいで。」高志が優しく言った。
久美子はパソコンの前に行った。
「恥ずかしいのに、よく頑張ったね。」
高志の言葉に、久美子は愛情を感じ、苦しい程の痛みと愛しさを胸に感じた。
私は、高志を好きになってしまった。
久美子は確信をした。
つづく
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