M美とダブル不倫の関係になったのは4年ほど前のことだった。
彼女は、同じ会社の30代後半の既婚女性だった。
初めは、それなりに仲は良かったが、物凄く仲が良いと言う訳ではなかった。
それなりに仲のよい同僚の一人だった。
少なくとも俺はそう思っていた。
今振り返ってみると、みんなで飲みに行くときM美は何時も隣の席にいた。
当時、特にそれを不思議に思わなかった。
M美は、茶色い髪を肩甲骨よりも少し長く伸ばし、身長が165cmあり、一見さっぱりとした性格をしていた。
ぱっと見、仕事の出来るOL風だったし、実際に会社では信用をされていた。
M美とは、部署が違ったが、部署を超えたプロジェクトで一緒に仕事をし、俺としても頼りになる年下の同僚としてみていた。
4年前の1月のことだった。
M美は、旦那の転勤で大阪に行くことになった。
そして、M美も会社に相談をし大阪の支店に転勤をさせてもらった。
M美とは、前々から横浜の中華街に行こうと話していて、大阪に行く前に一緒に行きたいと言った。
送別会を兼ねて、大阪に引越しをする2週間前に、2人で中華街に行った。
中華街で食事をした後、最後に横浜の夜景をみたいと言うM美と横浜の大桟橋に行った。
吐く息が白く凍りそうな、寒い夜だった。
大桟橋に着くと、みなとみらいの観覧車がライトアップされ、見てると赤や青に煌きながら変化をしていった。
桟橋の手すりに凭れ、並んで観覧車を眺めた。
「寒い。」M美が手に白い息を吹きかけながら言った。
俺は、M美の手を握った。
M美は、何も言わずに手を握られたままだった。
繋いだ手を、俺のコートのポケットに仕舞った。
つづく
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